2023年 5月 22日
スペイン革財布の光と闇 前編

スペイン財布の光

ペルシャやパビロンからやってきた皮革
革文化はもともと狩猟や家畜で得た食糧の余りからはじまり、ペルシャやバビロンでは品質の良い革がなめされていました。やがて、トルコやロシアを渡って、ドイツ、イギリスと欧州にももたらされました。高品質!スペイン革財布はイスラム文化のおかげ

スペイン革財布の闇

スペイン財布からモロッコ財布へ
景気が良かった80年代あたりより、スペインに委託していたイタリアやフランスのハイブランドは、コストダウンを求めてモロッコに生産拠点を変えます。モロッコはヨーロッパと地中海を隔てて隣接しているうえ、皮革文化が古くより発展していたため好都合な委託先でした。さらに、中国ベトナムへとコストダウンを求め製造拠点が変わり、スペインの革製品受託量は激減しました。世界の工場中国
中国が、世界のあらゆる製品を受注し制作していたことは記憶にも新しく、そして現在も引き続き行われています。ただ、ここでトップブランドは痛い目にあいます。 品質コントロールの難しさ、そしてあふれる模造品の差し止めに手を焼きます。工場を移してしまったがゆえに大きなロスを生んでしまったのです。 こうして痛い授業料を払ったトップブランドは、ようやくスペインでの生産のコストパフォーマンスの良さに気づき、生産拠点をスペインへと戻しました。 まだまだ続く、スペイン革財布の闇…。 後編を見る おすすめ!
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